第七教会再訪
2013年7月11日
アルメニア教会の第七教会はヴァン市内から20キロ離れた山の中腹にあります。6世紀に最初の教会が完成。その後、第二、第三と教会が出来て、7つの教会が出来上がり、第七教会と呼ばれるようになりました。
ホワイトストーンと呼ばれる石と岩で形成された教会は耐震強度もありましたが、800年以上も経ち、劣化と浸食で2011年10月26日の東トルコ震災では建物の8割が損傷。天井は穴が開き、入り口のバルコニーは倒壊しました。
アルメニア教会はアルメニアを拠点とするキリスト教会です。東トルコ地域はグルジア拠点のグルジア教会もありますが、アルメニア教徒とトルコのイスラム教徒の間で宗教対立が発生し、第七教会の修復に、トルコは消極的のようです。
管理人を務める、チョバン・メフメッドさんは村の職人7人が修復作業を継続。わずかな募金と自己資金で作業をしている模様です。
しかしその修復作業で、緊急を要しているのが、正面入口左右にある壁石倒壊箇所です。余震が起きると、石が1,2個崩れ落ちるとのことです。したがって、左右50個、合計100個の石を詰め込んで、倒壊を防ぎたいそうです。「もし石が崩れ落ち続ければ、ドミノのように教会のバランスが崩れて一気に全壊する可能性がある」チョバンさんは言いました。
これを何とか防ごうと、ここを訪れた観光客やガイドはわずかな募金をしている姿を見ますが、石を1つまたは2つ程度しか埋め込める程度しかならず、十分でないとチョバンさんは言います。
「何とか、歴史遺産建造物を維持するためにも、協力をしてもらいたい」と彼は訴えました。